アルファ化米粉とは?
2025/01/17
アルファ化米粉とは?
ふんわり米粉料理のコツ&ヒミツ
【アルファ化米粉とは】
アルファ化米粉とは、既に火の通った米粉を意味します。つまりは、そのまま食べることができる米粉。生のお米は「ベータでんぷん」と呼ばれ、消化吸収がしにくいかたちのでんぷんで、私たちは日頃よりお米を炊飯してから食べます。米粉も同様で、通常の米粉は「生」の状態であり、そのまま食べることは推奨されません。なにかしら調理(火を通して)からいただきます。火を通すことでベータでんぷんが「アルファ化」され、消化吸収にやさしい状態となります。
生の米粉はベータでんぷんで消化吸収に向かず、味もおいしくありませんが、アルファ化米粉は一度火が通った状態なので、でんぷんが「アルファ化している」という意味で『アルファ化米粉』と呼ばれています。このアルファ化米粉は様々な特性があり、とても便利に使うことができます。
【アルファ化米粉の特性①】
~天然の増粘剤的はたらき~
アルファー化米粉は、グルテンフリーを楽しまれる方にはおすすめの米粉のひとつです。
米粉はグルテンが無いことで、小麦と違い製菓や製パン性に乏しいと知られていますが、このアルファ化米粉を通常の「生」の米粉に数パーセント加えることで、粘り気を得ることができ、ふんわり仕上げることができます。小麦は「グルテン」と言って、小麦のたんぱく質が水分と合わさることでしっかりとした粘りが出て、そこに気泡を保つことでパンがふっくらと仕上がります。しかしながら通常の米粉にはそのグルテンが無いために気泡を保ちにくく、膨張性に欠けることが多くあります。そこで登場するのが「アルファ化米粉」。アルファ化米粉は水を加えるとたちまち粘り気が出て、米粉にはない増粘性を発揮してくれます。通常の米粉(気流粉砕したきめの細かい米粉)に5~8%程度を目安に加えてみてください。生地もダレにくく、安定した生地にも貢献します。
【アルファ化米粉の特性②】
~吸水性と保湿~
アルファ化米粉は吸水性に富みます。グルテンフリーのパンやケーキなどに「しっとり感」を与えます。米粉は時間が経過するとパサつきが気になったりしますが、パンやケーキが固くなるのをこの吸水性でもってやや遅らせてくれます。
そのほか、油分を減らしてヘルシーに仕上げたい場合においても、アルファ化米粉がこの吸水性でもって保湿してくれるので、しっとりとした仕上がりが期待できます。
注意点としては、入れすぎると生地が重くなるので、グルテンフリーパンなど膨らみが悪くなります。入れすぎには注意です。
【アルファ化米粉の特性③】
~混ぜるだけ!!離乳食や介護食、非常食にも最適~
アルファ化米粉は水分を加えて混ぜるだけで食べることができます。
特におすすめは「離乳食」としての利用法。水またはお味噌汁やスープの上澄みなど水分を加えてスプーンで混ぜると簡単にお米のペーストができます。外出時に携帯しておくととても便利。特にKOKUのアルファ化玄米粉は、玄米まるごとの栄養素と食物繊維も入っているので、特におすすめです。
その他、嚥下障害があるご高齢の方にも食べやすく、身体に優しい。KOKUのアルファ化玄米粉に水分をたっぷり加えると、「玄米ミルク」として飲料的に使用したり、食養生で使用する「玄米クリーム」にも大変身!!
非常事態にも火を使わずに食べれるので、日持ちもするアルファ化米粉はあらゆるシーンで活躍します。
もっと!!こんな便利な使い方!!
★コロッケのジャガイモと一緒に混ぜると、揚げた時に破裂しない!!(余分水分を吸ってくれる)
★サンドイッチのフィリングに混ぜると水分が外にでにくくパンがベトベトしない!!(フィリングの中の水分を吸水してくれる)※たまごサンドやツナサンドなど。
アルファ化米粉の吸水力を利用して様々な使い方ができます。
米粉のクッキーの生地に少し混ぜても、焼成時に割れにくくなったりもします。
いわゆる天然の「増粘剤」「安定剤」の働きをしてくれるのです。アルファ化米粉の特性を生かして、様々に利用してみてください。
【KOKUのアルファ化粉が「玄米」な理由(ワケ)】
KOKUのアルファー化は「玄米」まるごと使用しています。
理由その1▶玄米まるごと栄養素(ビタミンB群・食物繊維など)
理由その2▶玄米の味わいが米粉パンやケーキの風味を豊かにします
理由その3▶ビーガンクリームが大満足の味に仕上がります
米粉100%グルテンフリーパンへの使用
米粉パンの作る際にお使いの米粉に5%程度(粉の種類にもよります)アルファー化玄米粉を添加してみてください。
・アルファ化の増粘剤的働きで生地に粘りをだします
・アルファ化玄米粉のほんのりとした玄米の香ばしい香りが、米粉パンに豊かな風味づけをしてくれます
グルテンフリー米粉パンは、基本「白米」のものが多いので、どうしても味わいが淡泊になりがち。
そこに「アルファ化玄米粉」をプラスすることで、より小麦のような深い味わいを出すことができます。
※KOKUの「ふんわり仕上がる京都の玄米粉」を使うとさらに風味豊かに!!
アルファー化米粉については、「どうやって使えばいいの?」と思われている方も多いはず。
グルテンフリーの製パンや製菓に少量使う以外にも、玄米クリームや玄米ミルク、豆乳と甘味を加えれば即席のおやつにもなったりします。アイディア次第で楽しめる米粉。特にKOKUのアルファー化は「アルファー化玄米粉」なので、さらに健康的に風味豊かに楽しんでいただけます。
★KOKUでは、米粉、玄米粉、アルファー化玄米粉の『業務用サイズ』『卸』もございます。ご興味ある製造業者様はぜひお問合せくださいませ。